Headless UI を勉強する
Note
#TypeScript
#React
正直、Headless UI に対する知識があやふやなので、今回勉強していく。
具体的には、
- Headless UI が何なのか
- Headless UI のライブラリの実装
について見ていきたい。
Headless UI
Headless UI は、tailwind Labs が中心となって開発している OSS の UI ライブラリのこと。 サイトにも、コードの README にも次のような文句が書かれている:
A set of completely unstyled, fully accessible UI components, designed to integrate beautifully with Tailwind CSS.
つまり、スタイルはないがアクセシビリティは確保したコンポーネントを提供してくれるライブラリということである。 Tailwind CSS でスタイリングすることを想定してるっぽい。
正直、「スタイルのないコンポーネント」のことを Headless UI と呼ぶと思っていたが、このライブラリ自体のことを言うみたい。 とはいえ、 tailwind CSS でスタイリングしないときとかにこのライブラリでは不満がある箇所があるとは思うので、 Headless UI は概念として理解した方が良さそう。コードを読んでないどころか触ったこともないため、とりあえず触ってみる。
触ってみた
10 種類ほどあるみたいなので、一通り触ってみた。
すごい。とても感動した。 スタイル当てるだけになるのでとても楽。 触ったことないのであれば、触ってみるか、サイトにある例を見てみるだけでもわかると思う。
スタイルを親に任せるのは基本的には良い方法ではないとは思うが、これの場合は一切のスタイルを持たないので、親と子のスタイリングの齟齬が起こることはないはずだし、いいんじゃないかなとは思う。
実装を見る
次のブロックから実装が理解でき次第、参考になった箇所をメモしていく。
src/utils/render.ts
Headless UI としてレンダリングを行うための関数 render
を定義している。
ここがこのライブラリの核と言っても過言じゃないんじゃないかと思う。
抽象的な処理であるので、一番簡単そうな <Switch />
を例として見ていこう。
このコンポーネントを使用すると、次のようにしてスイッチを実装することができる:
const SampleSwitch = () => {
const [isChecked, setIsChecked] = useState(false);
return (
<Switch checked={isChecked} onChange={setIsChecked}>
{`${isChecked}`}
</Switch>
);
};
このコンポーネントはデフォルトで button
タグとしてレンダリングされるが、div
タグの方が都合がいいとなったとしよう。
そうすると、関数 render
によって、次の 2 パターンの書き方を可能にしている:
<Switch as="div" checked={isChecked} onChange={setIsChecked}>
{`${isChecked}`}
</Switch>
<Switch as={Fragment} checked={isChecked} onChange={setIsChecked}>
<div>{`${isChecked}`}</div>
</Switch>
つまり、<Switch />
に直接タグ名を記載する方法と、 <Switch />
を React.Fragment
とすることによって、子要素である div
に props を流すことができるといった方法である。
今回は div
タグであったため一つ目の方法も可能だが、React コンポーネントである場合二つ目の方法が便利になる (ref
を含む全ての props を流すためそうすること自体がどうなのかということは置いといて)。
この処理の実装についての概要だが、タグが Fragment
であるとき React.cloneElement
によって children を props を流しながら作り直しており、
Fragment
ではないときは React.createElement
でそのタグを新しく作成している。
また、ここでは詳しくは触れないが、レンダリングするかどうかといった判定もこの関数内で行われている。